
『方舟の思い』
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ミレラがフォルミストの森を
恋しくなっていることに
気がついた方舟は
ミレラの言葉を待たずに
森へ帰ることにしました
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浜辺で小瓶を拾ったことから始まった
ミレラと方舟の探検隊でしたが
一旦休止でいいんじゃないかなという頃です
ミレラは自覚がないようですが
方舟には疲れが見えています
それに方舟だって
ゆっくり着地して休みたい頃です
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眠っているミレラを乗せた方舟は向きを変え
海を離れ森へと飛び立ちました
どこかにあるという青い秘密は
この海のどこかにずっとあり続けるのだから
いつか出会える日まで
ワクワクしておきましょう

『空には まん丸お月さま』
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穏やかに眠るミレラを乗せて
方舟は夜の海を飛行中
空にはまん丸お月さま
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こんなに月が大きく見えたのは初めてです
明るい光が方舟の中に差し込んできて
眩しさでミレラが目を覚ましました
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方舟は
勝手にフォルミストの森に戻ると
決めたことがよかったのかどうか
不安に思っていましたが
お月さまの光に勇気をもらった気持ちになって
森へ向かっていること
自分たちは十分に探検を頑張ったし楽しんだこと
そろそろ疲れてきたことなどを
思い切ってミレラに伝えました
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ミレラは方舟の話をしっかりと聞き
にっこりして頷きました
そして方舟のために
お月さまのようにまん丸くて
やさしい音色が響くガレットを焼きました

月からの招待状
音符を押すとおやつの曲が流れます
音量に気をつけてお楽しみください





『ただいまフォルミスト』
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ミレラがフォルミストの森に帰ってきたのは夜中
方舟は湖のそばに着地すると
ホッとして眠りました
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ミレラは方舟を降りて
暗い森を湖へ向かいます
湖面には小さなお月さまが映っています
夜空の輝きが湖面に降りてきて
湖面も岸辺もキラキラキラキラ
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ミレラは立ったまま目を閉じて
夜に耳を澄ませました
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大きなまん丸お月さまも
広い海も見える
眠っているはずの方舟の声も
波の音も聞こえる
フォルミストの森の静かな夜
ぐんぐんと大好きな景色が
まぶたに浮かんできます
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ふと
夜の匂いの中に懐かしい甘さを感じました
ミレラは目を開けると
ゆっくり方舟に戻りました

『夜と私』
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夜に流れる時間は
自分だけのもののようだと感じる
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ミレラは静かな夜に方舟を音楽で満たして
お菓子作りに夢中になることがとても好きです
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帰ってきたばかりのフォルミストの森では
暗闇に表れた景色もとても素敵でした
ミレラは思い切って真っ黒のお菓子を焼きました
ゴロゴロとした黒いグラノーラです
お砂糖でコーティングされた
ほの甘いドライフルーツは
まるで小さな宝石のようです
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ミレラは夜の湖畔を思いながら
出来立てのおやつを食べました
幻想と現実が相まったような音楽が心地よくて
次第にうとうと….
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目を閉じ耳を澄ませて
音符を押すとおやつの曲が流れます
音量に気をつけてお楽しみください





『フォルミストの夜のこと』
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フォルミストの森の夜は神秘的です
ミレラは森の夜の魅力に気づいてしまって
毎晩のようにお散歩しています
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真っ暗な世界からは
色々な音が聞こえてきます
ミレラは夜にしか聞こえない音を集めては
帰って方舟に伝えています
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「木の上からホーホー聞こえてきて
そしたら今度はホホホって言ってたよ」
木々の声か動物の声かしらね
こんなに暗くては正体がわからないよね
方舟は
それはきっとフクロウじゃないかと話しました
乾杯しながらおしゃべりしてる
2羽のフクロウを見たことがあるのです
そして
その夜の思い出をミレラに話して聞かせました

『夜と方舟』
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方舟とミレラは
一緒に暮らしながら旅をしていますが
いつも同じ景色を見ているとはわかりません
例えば
ミレラが眠っている間
方舟はこっそり夜空を浮遊していたりします
夜の森を上から眺めていたりするのです
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方舟の思い出話
(乾杯している2羽のフクロウのこと)は
案外に長かったので
ミレラは話を聞きながら
ゆっくりとお菓子を作り始めました
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「きっとワインね
一人は白で もう一人は赤」
そんなふうに想像して
おつまみによさそうな
小さなクラッカーをたくさん焼きました
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方舟の外では
ホー ホホ という
夜の音が小さく響いています

闇夜のエピソード
音符を押すとおやつの曲が流れます
音量に気をつけてお楽しみください




『夜の遠足』
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秋です
秋といえば遠足
今は夜の森に夢中ですから
遠足も夜
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方舟はできるだけ遠くへ行きたくて
スピードを上げます
ミレラは相変わらず夜の音を集めているので
もう少し静かに飛んでほしいと頼んでいます
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はやく進んだりゆっくり進んだりしているうちに
あらあら
ミレラたちは迷子になってしまいました
方舟のスピードを落として
夜空にぷかぷか浮かんで
ここはどこかと話し合っていると
小さな声が聞こえてきました
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ミレラが窓から外を見下ろすと
白い小さな子がたくさん並んで歩いています
なんだろう?誰だろう?
ミレラと方舟はわくわく
小さな白い子たちを
こっそり眺めることにしました

『夜にも小学校があること』
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望遠鏡を取り出して覗くと
なんとおばけ!
聞こえてきた小さな音は
小さなおばけさんのひそひそ話でした
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「ぼく、暗いの、こわい」
「お守りあるし、だ、大丈夫だよ」
「1時間目さ、おばけ用語のテストかも」
「練習してきたよ、お、おば、おばけだぞ〜」
小さなおばけさんのなんとかわいらしいこと
トマトをギュッと抱えてお守りにしています
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ミレラはすっかり彼らを好きになってしまい
おばけの形のクッキーを焼きました
冷蔵庫にあったトマトを使って
クッキーに添えるディップも作りました
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何かが起こりそうな
でもちょっと楽しそうな
怖がりなおばけさんの様子と
キュンとしたミレラの気持ちが
合わさったようなメロディーが
深夜の方舟から聞こえてきます

『小さなおばけに会いたいこと』
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ミレラと方舟は夜空に浮かんだまま
夜明けを待ちました
明るくなると
方舟はここがどこかわかったようです
ミレラたちが暮らしているところから
後ろの山を一つ超えた
ここもまた海に近いところでした
山越えでも
海岸線を周ってでも
おばけのまちに来られることがわかったので
また来ようと約束して方舟は帰路につきました
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湖に戻ってからも
ミレラと方舟は
おばけの子どもたちが
怖がっていないか気になって
毎晩そわそわしているようです

こわがりおばけの行進
音符を押すとおやつの曲が流れます
音量に気をつけてお楽しみください




『夜のおくりもの』
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夜の空をぷかぷかと飛行する方舟
夜のおやつには
方舟との思い出が込められていることに
ミレラはうれしく思いました
方舟を喜ばせたくて
お月さまみたいなガレット
夜色のグラノーラ
おつまみクラッカー
そしておばけのクッキーを
夜の箱に詰め合わせてみました
方舟とミレラの
夜のためのお菓子セットです
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フォルミストの森の夜は
ミレラと方舟を
一層仲良しにしてくれたようです




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おしまい
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